The Schott Project

私 た ち シ ョ ット・ミ ュ ー ジ ッ ク 株 式 会 社 は 、お か げ さ ま で2 017年8月12日 を も ち ま し て 、創 業 よ り40周年を迎えることができました。これもひとえに音楽を愛してくださるお客様、演奏家や関係者の皆様のご支援、ご愛顧の賜物です。深く感謝申し上げます。

弊社のドイツ本社は約250年前から新しい挑戦を続け、数多くの優れた作曲家の作品の出版を積極的に行い、特に近現代を代表する作曲家の作品を世に送り出してきました。また多くの国外の出版社とも契約を交わし、それらの出版社のドイツ国内における代理店を務めるなど、ドイツの同時代の音楽活動の中心としての役割を果たし て き ま し た 。現 在 は ロ ン ド ン 、ニ ュ ー ヨ ー ク 、そ し て 東 京 に 支 社 を 持ち、新しい音楽を世界に発信し続けています。

弊社は19 7 7年 創 業 当 時 よ り 、日 本 に お い て も 、本 社 が 世 界 で 成 し 遂げ て き た 新 し い 挑 戦 の 実 現 を 目 指 し 、武 満 徹 、湯 浅 譲 二 、一 柳 慧 、細川俊夫、権代敦彦といった作曲家たちとの協働を続けてきました。近 年 で は 、新 進 気 鋭 の 若 手 作 曲 家 た ち と も 契 約 を 開 始 し 、新 た な ステージへと歩みを進めております。

昨 今 、新 し い メ デ ィ ア の 登 場 に よ る 音 楽 産 業 へ の 影 響 や 、日 本 の 経済 状 況 、世 界 の 厳 し い 情 勢 な ど 、楽 観 視 で き る こ と ば か り で は あ り ませ ん が 、私 た ち は 音 楽 が い つ で も 皆 様 の そ ば に あ る よ う に 、そ し て 、新しい音楽の創造活動がこれからも活発に続いていくことを切に願っております。この節目の年を機に、気持ちも新たに次の節目である50周年に向けて、従業員一同、誠心誠意努力を続けて参りたいと存じます。

今 後 と も 変 わ ら ぬ ご 指 導 、ご 鞭 撻 を 賜 り ま す よ 、心 か ら お 願 い 申 し上げます。


大 変 喜 ば し い こ と に 、シ ョ ット・ミ ュ ー ジ ッ ク 株 式 会 社 は 、19 7 7年に誕生してから去る8月12日で創立40周年を迎えました。このような素晴ら し い 日 を 迎 え る こ と が 叶 い ま し た の も 、今 日 に 至 る ま で 弊 社 へ 寄 り添いお支えくださいました全ての方々のご厚情によるものと、ここに深く感謝申し上げます。

この10年 間 だ け で も 、国 内 外 情 勢 は も ち ろ ん 、文 化 芸 術 を 取 り 巻 く 情勢 も 大 きく 変 化 し ま し た 。音 楽 で 言 え ば 、創 作 や 制 作 、編 集 の プ ロ セス 、プ ロ モ ー シ ョ ン 活 動 、販 路 に 至 る ま で 、様 々 な 面 で10年前とはまるで異なる状況に驚くことも少なくありません。かくいう弊社も社名や 所 在 地 、そ の 体 勢 と 変 化 目 ま ぐ る し い 年 月 で し た 。

変化に順応するしなやかさを持つことは、確かに大切なことと言える で し ょ う 。し か し な が ら 、そ の 中 に あ っ て も 、ま た 弊 社 の 現 在 の よ うな 従 業 員 の 若 い 世 代 構 成 に あ っ て も 、作 曲 家 は じ め ド イ ツ 本 社 、先代の方々が築いて来られた軌跡を、そして、大切に守って来られた信条や誇りを深く理解することに努め、社業においてどう実践していくか、その在り方を常に問う姿勢も決して欠いてはならないと思っております。

作 曲 家 の 方 々 や 、本 社・支 社 の 同 僚 た ち 、国 内 外 の ビ ジ ネ ス パ ー トナ ー の 方 々 は も ち ろ ん 、世 界 中 の 音 楽 に 携 わ る 全 て の 方 々 が 、弊 社の未来へご期待をお寄せ下さるよう、この創立40周年を新たな飛躍の契機とし、全社を挙げて一層の努力に励んで参ります。50周年、10 0周 年 、そ し て さ ら な る 未 来 へ と 、い つ ま で も 成 長 し 続 け る シ ョ ット・ミュージックでありたいと心より願ってやみません。

今後とも皆様の温かいご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。


ショット・ミュージックの沿革
ベルンハルト・ショットによってマインツで17 70年に設立されたショット社は今日、主要な国際的市場を持つ10の国々に支社や代理店を持つ、世界的な先進的音楽出版社として位置付けられています。ショット社はその設立以来、伝統的な音楽出版業に加え、音楽の様々な側面をカバーする幅広い分野の商品やサービスを提供してきました。

ショット社独自のサービスと物流の拠点として、MDS(music distribution services GmbH、マインツ)は、ショット社の商品流通だけでなく、120を超える世界の出版社の出版物の流通も担っています。約13万タイトル計130 0万点(楽譜、書籍、録音)を越える商品が、現代的な建築構造の大型倉庫に在庫されており、世界中に出荷されています。

ショット・グループの企業の中には、ショット・ミュージック・パントン社、アルス・ヴィヴァ社、エルンスト・オイレンブルク社、アトランティス社、ホーナー社、クランツ社などの伝統的な出版社以外にも、ヴェルゴ社とインテューイション社という現代音楽、ジャズそしてワールド・ミュージックを取り扱う全世界的に知られている2つのレコード・レーベルがあります。ショット・グループはまた、ロベルト・シューマンによって創刊された『新音楽時報』を含む7つの専門誌も刊行しています。ショット社は世界中のオーケストラや 劇 場 に、約1万作品の演奏用楽譜を供給しています。ショット社の事業は、演奏用楽譜や教育用書籍、原典版、スタディ・スコア、リヒャルト・ワーグナーやロベルト・シューマンなどの作曲家の全集、音楽書籍やCDを含み、全ての領域における音楽活動に影響を与えています。

出版事業の中心は、20世紀、21世紀の現代の作曲家の作品を出版することです。カール・オルフ、イーゴル・ストラヴィンスキー、パウル・ヒンデミット、マイケル・ティペット、ジェルジ・リゲティ、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ、クシシュトフ・ペンデレツキ、アリベルト・ライマンなど、世界的に著名な作曲家たちがショット社に楽譜出版を託してきました。今日においても、ショット社は、ハヤ・チェルノヴィン、クリスティアン・ヨスト、ティエリー・ペクー、権代敦彦、ファジル・サイ、イェルク・ヴィトマン、アンドリュー・ノーマンなどの世界中の作曲家のサポートやプロモーションに努めることを文化的使命のうちのひとつとしています。

ショット社は、現在、ペーター・ハンザー=シュトレッカー博士(株主)とトーマス・ゼルトル博士がその取締役を務めています。彼らは、編集、製作、流通の領域で働く約250人のプロフェッショナル達に支えられ、作曲家とともに新しいレパートリーを創造し、人々の音楽生活に新たな刺激を与え、世界中の顧客からの声に応え続けています。


ショット・ミュージック株式会社(東京)
ショット・ミュージック株式会社(旧:日本ショット株式会社)は、ドイツのショット社 (Schott Music GmbH & Co. KG) のもつ音楽著作権と演奏用楽譜を日本において管理する目的で、ショット社の出資により19 7 7年東京に設立されました。

設立と同時に、日本の現代音楽作品を世界に普及させる活動も開始し、今日では武満徹、湯浅譲二、一柳慧、細川俊夫、権代敦彦といった日本を代表する作曲家の作品の出版、著作権管理もおこなっています。

また、19 8 9年からはオーストリアの名門音楽出版社ユニヴァーサル・エディションの、さらに19 9 4年からはイギリスのブージー・アンド・ホークスの日本におけるサブ・パブリッシャーとなり、取り扱い楽曲が飛躍的に拡大しました。

近年では川上統、小出稚子、山根明季子、鈴木優人ら、有望な若手作曲家との協働を開始。出版を通じて価値ある新しい才能を支えています。

当社では、音楽がもたらす喜びを、一人でも多くの演奏家、音楽愛好家の方々とわかちあえるよう、幅広い時代にわたる国内外の音楽作品を積極的に紹介してゆくのと同時に、日本のすぐれた作曲家による新たな作品を世に送り出すことによって、創造的に音楽にたずさわる出版社でありたいと考えております。

代表取締役社長
横田敬

代表取締役副社長
進藤裕子

Schott Japan 40th Anniversary, 1977-2017